全ベタ


全ベタとは、トラック輸送において高速道路などの有料道路を一切使用せず、目的地まで一般道路(下道)のみを使って走行することを指す物流業界の専門用語です。

主なメリットは有料道路の通行料金を削減できる点であり、かつてはコスト削減を重視する事業者や時間に余裕のある行程で頻繁に選択されていました。しかし、一般道は信号待ちや渋滞が多いため、移動時間が大幅に増加するほか、加減速の連続による燃費の悪化やCO2排出量の増加を招きます。さらに、長時間の運転はドライバーに極度の肉体的・精神等疲労を与え、居眠り運転や交通事故の発生リスクを著しく高めるという大きなデメリットがあります。

労働時間規制に伴う運行効率化が不可欠です。全ベタによる長時間拘束はコンプライアンス違反に直結するため、AIを活用した配送ルート最適化システムにより、高速道路の利用を前提とした運行計画が自動算出されます。また、グリーンロジスティクスの観点からも、一般道での排出ガス増加を避ける動きが強まっており、全ベタは回避すべき非効率な輸送方法として認識されています。

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