バリューチェーン(価値連鎖)とは、マイケル・ポーター氏が提唱した、商品の原材料調達から開発、製造、配送、販売、アフターサービスに至る一連の事業活動を、付加価値 of 創造プロセスとして捉える経営フレームワークです。
事業活動を、顧客に届くまでの一連の流れである「主活動」と、それを支える「支援活動」に分類し、どの工程で価値が生み出され、どこに無駄があるかを分析します。自社の強みと弱みを可視化することで、競合に対する差別化やコスト削減といった競争優位の確立に役立ちます。一方で、自社内の分析に終始しがちであるため、サプライチェーンを構成する外部の取引先や物流事業者との連携、グローバルな市場変化に対応するには、視野を広げた包括的なアプローチが求められます。
労働力不足やドライバー不足・働き方改革への対応の本格化に対応するため、AIやIoT、自動化技術を駆使したDXが必須となっています。さらに、脱炭素社会の実現に向けたScope 3(サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量)への対応など、グリーンロジスティクスも急務です。これらを踏まえ、一社単独に留まらず、企業間での輸配送共同化やデータ連携を進め、バリューチェーン全体で持続可能性と強靱性を高めることが、新たな競争優位の源泉となっています。