運行管理者


運行管理者とは、事業用自動車の安全運行を確保するため、貨物自動車運送事業法に基づき営業所ごとに選任が義務付けられている国家資格者です。ドライバーの乗務割作成や点呼、健康状態の確認、安全指導など、物流の安全を支える司令塔としての役割を担います。

運送事業者は、車両を5両以上保有する営業所ごとに1名以上の運行管理者を選任する必要があり、それ以降は30両ごとに1名追加されます。主な業務は、過積載の防止、適切な乗務・休憩時間の管理、点呼による安全確認、万が一の事故時の対応など多岐にわたります。資格取得には、基礎講習の受講か1年以上の実務経験を経た上で、年2回実施されるCBT(コンピュータ)方式の国家試験への合格が必要ですが、近年の合格率は30〜40%台と難化傾向にあります。適切に選任することで企業のコンプライアンス遵守と事故防止につながる一方、深夜・早朝におよぶ点呼業務など、運行管理者自身の過重労働や担い手不足が業界共通の課題となっています。

働き方改革関連法の定着とDXの進展により、運行管理のあり方は劇的に変化しています。IT点呼やロボット点呼、AIによる最適な乗務割作成などの自動化技術が本格普及し、運行管理者の業務負担は大幅に軽減されました。また、デジタコやバイタルセンサーを用いたリアルタイムな労務・健康管理は、ドライバーのウェルビーイング向上のみならず、エコドライブ指導を通じたCO2削減などグリーンロジスティクスの推進にも直結しています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です