1. 概要
積み合わせ輸送とは、1台のトラックに複数の荷主の貨物を混載して運ぶ輸送手法です。チャーター便に比べて1荷主あたりのコストを抑えることができ、中小口の貨物を効率的に配送する基礎的な仕組みとして機能しています。
2. 詳細説明
1990年の物流二法施行以降、一般貨物自動車運送事業の枠組みでも柔軟に実施できるようになり、日本の輸送網を支えてきました。最大のメリットは、積載スペースを他社と共有することで、個別輸送よりもコストを大幅に削減できる点にあります。荷主にとっては必要な分だけを小ロットで出荷できるため、余剰在庫の削減にもつながります。一方で、複数の目的地を経由するため配送のリードタイムが長くなりやすいことや、混載による破損・誤配送のリスク、形状が異なる貨物の積み付け計画が複雑化するといった課題もあります。運賃は個々の貨物の重量や容積に基づいて設定される積合せ運賃が適用されます。
ドライバー不足を背景とした「2024年問題」への対応や、脱炭素(グリーンロジスティクス)への社会的要請から、積載率の極大化は急務です。これに対し、配車AIや共同輸配送プラットフォームなどのDX技術が普及したことで、リアルタイムでの需給マッチングが可能となりました。従来は困難だった異業種間での積み合わせや共同配送がシステム上で自動的に最適化され、物流の効率化とCO2排出削減を両立する有力な解決策として進化を遂げています。