トラックとは、主に貨物の輸送を目的とした、荷台を有する自動車の総称です。日本の国内貨物輸送の約9割(トンベース)を担う、物流インフラにおける最も重要かつ代表的な輸送手段です。
トラックは、積載量や形状により多種多様に分類されます。積載量では軽トラックから小型、中型、そして10トンを超える大型やトレーラーまで存在します。形状面では、雨風を防ぐ「バン型」や側面が翼のように開く「ウイング車」、温度管理が可能な「冷凍冷蔵車」などがあり、荷物の特性に応じた最適な輸送が可能です。メリットは、出発地から目的地まで直接運べる「戸口から戸口へ(ドア・ツー・ドア)」の機動性と柔軟性にあります。一方でデメリットとしては、大量輸送機関に比べて一度に運べる輸送量が少なく、長距離輸送における二酸化炭素(CO2)排出量や、ドライバーの労働力への依存度が高い点が挙げられます。
ドライバー不足に対し、トラック輸送は転換期を迎えています。高速道路における自動運転トラックや隊列走行、1台で大型2台分を運ぶダブル連結トラックの普及が加速しています。また、グリーンロジスティクスの観点からEVやFCVトラックの導入、AIによる共同配送やルート最適化が進んでおり、従来の個別輸送から「持続可能でスマートな輸送」への変革が急務となっています。