通し運賃


通し運賃とは、鉄道、船舶、トラックなど複数の輸送機関を組み合わせる複合一貫輸送において、出発地から最終目的地までの全区間に対して設定される、一本化された一括運賃(スルーレート)のことです。

この仕組みは、陸・海・空の異なる輸送モードをシームレスにつなぐ国際複合一貫輸送などで広く活用されています。最大のメリットは荷主側の利便性向上にあり、個別の輸送会社と契約・交渉する手間が省け、運賃の支払いや事務手続きが1回で完結します。また、見積もりや予算管理が容易になり、万が一の輸送トラブル時にも、一元的な窓口に対して責任追及がしやすくなります。一方で、運賃の内訳が不透明になりやすく、個別区間でのコスト最適化が難しいというデメリットもあります。運送事業者間では、事前に合意した一定の比率(プロレート)に基づいて運賃が分配される仕組みとなっています。

ドライバー不足への対応と脱炭素化に向け、鉄道や船舶を活用したモーダルシフトが急務となっています。異なる輸送機関をシームレスに結ぶグリーンロジスティクスにおいて、通し運賃の重要性はさらに高まっています。DXやブロックチェーン技術の進化により、事業者間での複雑な運賃分配や精算業務がリアルタイムで自動化され、輸送の効率化と利便性の向上が同時に実現されています。

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