ターミナル・ハンドリング・チャージ


ターミナル・ハンドリング・チャージ(THC)とは、輸出入コンテナが港のコンテナターミナルを通過する際に発生する、荷役や移動、一時保管などの作業費用に対して、船会社が荷主から徴収する料金のことです。

この料金は、本船とコンテナヤード(CY)間の積み下ろし荷役作業、ヤード内での移送、ゲートでの受け渡しなど、ターミナル内における物理的なコンテナ操作の実費をカバーするものです。以前は基本運賃に含まれていましたが、コスト構造の透明化を目的に別建てで請求されるようになりました。荷主にとっては費用内訳が明確になるメリットがある一方、世界的なインフレや人件費の変動がダイレクトに費用へ跳ね返るデメリットもあります。なお、税関手続き等の事務費用は「ドキュメンテーション・フィー」などとして別途請求されるため、THCはあくまで物理的な荷役に対する費用となります。

港湾DXによる荷役クレーンの自動化や、脱炭素化に向けた「カーボンニュートラルポート(CNP)」の構築など、持続可能な港湾への巨額な投資が進んでいます。これらに伴うインフラ更新コストや人手不足に対応する労務費の上昇は、THCの算定に影響を与える要因となっています。物流の2024年問題に端を発するモーダルシフトで海上輸送の重要性が高まる中、港湾の安定稼働を維持するための原資として、THCの適正な管理と理解が不可欠です。

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