スタイロフォーム


スタイロフォームとは、米国のダウ・ケミカル社が開発した「押出法ポリスチレンフォーム(XPS)」の登録商標です。優れた断熱性と軽量性を持ち、物流分野では保冷輸送用の容器や緩衝材として広く活用されています。

スタイロフォームは、ポリスチレン樹脂を押し出しながら発泡させて成形するため、独立した微細な気泡が隙間なく並んでいるのが特徴です。これにより、熱を伝えにくく、水分を吸収しにくい極めて高い断熱性能を発揮します。また、軽量で強度が高く、衝撃吸収性や加工性にも優れるため、温度管理が必要な生鮮食品や医薬品の保冷ボックス、精密機器の梱包・緩衝材として重要な役割を担っています。メリットは安価で加工しやすい点ですが、デメリットとして、かさばるため保管スペースを圧迫することや、廃棄時の環境負荷が挙げられます。なお、一般的な「発泡スチロール(ビーズ法発泡スチロール)」とは製法が異なり、より緻密で硬質な構造を持っています。

グリーンロジスティクスへの対応から、植物由来のバイオマスプラスチックを配合した素材や、使用後の完全リサイクルに対応した製品の導入が進んでいます。また、2024年問題を受けた中継輸送の増加に伴い、トラックの荷台で非通電のまま長時間の温度管理を維持できる「高性能保冷ボックス」の部材としての価値が再評価されており、IoTを用いた温度トレーサビリティ管理と連携してコールドチェーンの効率化に貢献しています。

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