口割れとは、1つの送り状で複数個 of 荷物を発送する「複数口」の輸送において、荷物が途中で離ればなれになり、一部の荷物だけが先行して配達され、残りの到着が遅れてしまう配送トラブルのことです。
通常、複数口の荷物は同一の経路で運ばれますが、仕分け拠点での作業ミスや、トラックの積載限界による積み残し、一部の荷物の破損などによって別々の車両に割り振られることで口割れが発生します。荷受人にとっては、一度に届くはずの製品や部品が揃わず、製造ラインの停止や作業遅延といった不利益が生じる点が大きなデメリットです。また、運送会社にとっても、再配達や問い合わせ対応に伴う管理コストの増加や、顧客からの信頼低下に直結する重大な課題です。そのため、荷札(送り状)に「3個口の1」といった個口番号を明記し、固めて輸送する管理の徹底が求められます。
物流におけるドライバー不足や働き方改革への対応に伴う積載効率の徹底や共同配送の普及により、異なる荷主の荷物と混載される中で口割れのリスクは高まっています。これに対し、RFIDや二次元コードを用いた個物管理のDX化や、AIによる仕分け自動化が急速に普及しています。1個単位での確実なトレーサビリティの確保は、口割れを未然に防ぎ、無駄な再配達によるCO2排出を削減するグリーンロジスティクスの観点からも不可欠となっています。