SI(システムインテグレーション)とは、企業の業務課題を解決するために、ITシステムの企画・設計・開発から導入、運用・保守までを一括して請け負うサービスです。これを行う事業者をシステムインテグレーター(SIer)と呼びます。
物流領域におけるSIは、WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)の導入に留まらず、自動倉庫やAGV(無人搬送車)といった高度なマテハン機器とITシステムを連携させる役割を担います。多様なハードウェアとソフトウェアをシームレスに統合し、現場のオペレーションに最適化させることで、物流プロセスの標準化や可視化、作業効率の劇的な向上というメリットをもたらします。一方で、物流現場には固有の商習慣やアナログなプロセスが多く残るため、現場実務とIT・ロボティクスの双方に深い知見を持つSIerを選定しなければ、投資対効果が得られず、システムが形骸化するリスク(デメリット)も存在します。
物流におけるドライバー不足や働き方改革への対応、温室効果ガス削減を目指すグリーンロジスティクスの推進において、SIの重要性は極めて高まっています。特に自動化設備とソフトウェアを高度に融合させる「ロボティクスSI」の需要が急増しており、DXを通じたサプライチェーン全体の最適化と、持続可能な物流基盤の構築に不可欠な存在となっています。