概要
シー・アンド・エアとは、海上輸送と航空輸送を最適に組み合わせた国際複合一貫輸送サービスです。船の「低コスト」と航空機の「高スピード」という双方の長所を融合し、コストとリードタイムのバランスを両立させます。
詳細説明
この輸送方式は、出発地から特定の中継港(ハブ)までは船で運び、そこから目的地までは航空機に積み替えて運ぶ仕組みです。中継地としてはドバイやシンガポール、北米西海岸などが代表的です。最大のメリットは、オール航空輸送に比べてコストを約半分に抑えつつ、オール海上輸送に比べて納期を大幅に短縮できる点にあります。予算や納期がタイトなアパレルや精密機器の輸送などで広く活用されています。デメリットとして、中継地での積み替え作業に伴う破損リスクや、港湾・空港の混雑による遅延リスクがありますが、物流事業者の運行管理体制の高度化により、安全かつ計画的な輸送が実現されています。
頻発する地政学的リスクに伴うルート迂回や、脱炭素(グリーンロジスティクス)への要求が高まる中、本手法は有力な解決策となっています。航空輸送からシー・アンド・エアへ移行することで、輸送コストを抑えながらCO2排出量を大幅に削減可能です。また、DXの進展により、海と空を跨ぐEnd-to-Endの貨物追跡や、AIによる最適な運行予測が可能となったことで、サプライチェーンの安定化に不可欠なBCP対策として再評価されています。