はい替え


「はい替え」とは、倉庫や港湾の上屋などに規則正しく積み重ねられた荷物の集団(はい)を一度取り崩し、別の場所に移動させて再び積み直す作業のことです。主に保管効率の向上や在庫整理を目的として行われます。

限られた保管スペースを有効活用するため、物流現場では荷物を高く積み上げる「はい付け」が行われますが、出荷順の変更や荷崩れの防止、長期保管品の整理などのために「はい替え」が必要となります。メリットは、先入れ先出しの徹底や保管スペースの有効活用、荷役の安全性向上が図れる点です。一方で、本質的には価値を生まない「二重荷役(同じ荷物を2度動かす手間)」にあたるため、作業時間のロスや人件費の増加、さらには荷痛みのリスクが高まるというデメリットがあります。そのため、物流の現場改善においては、レイアウトの最適化や入出荷計画の精度向上によって、この「はい替え」の発生頻度をいかに最小限に抑えるかが極めて重要です。

労働力不足や2024年問題への対応、脱炭素(グリーンロジスティクス)の観点から、無駄なはい替えの削減が急務となっています。高度化したWMS(倉庫管理システム)やAIを活用し、入出荷予測に基づいた最適な保管配置を自動で算出することで、はい替えそのものを未然に防ぐ取り組みが進んでいます。また、フォークリフトの自動化(AGF)や自動倉庫の導入により、手作業によるはい替えに伴う労働災害リスクの排除と省力化が同時に実現されています。

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