プロフィットセンターとは、収益と費用の両方に責任を持ち、自ら利益を創出することを使命とする組織部門のことです。物流部門においては、単なるコスト削減を追う立場から、能動的に利益を生み出す部門への変革を意味します。
従来の物流部門は費用のみが発生する「コストセンター」と位置付けられがちでしたが、これをプロフィットセンター化することで部門の採算意識とモチベーションを高めます。具体的な手法には、社内他部門に対して市場価格を基準とした社内運賃や保管料を設定して部門利益を算出する方法や、物流子会社として独立させ、他社荷物の受託(3PL事業)など外販ビジネスを展開して直接外部から利益を獲得する方法があります。導入により物流コストの透明化と業務効率化が急進するメリットがある一方、社内取引価格の設定が形骸化すると社内不和を招くリスクや、目先の利益追求が全社最適な顧客サービス品質を損なうデメリットも存在します。
労働力不足や環境負荷低減(グリーンロジスティクス)への対応が急務となる中、物流プロフィットセンターの役割は高度化しています。AIやロボティクスなどの物流DXを駆使して自社物流の圧倒的な効率化を実現し、それを強みに他社との「共同配送」を主催して外販収益を得るなど、強靭なサプライチェーンと新たな付加価値を自ら創出する「攻めの物流」の主役となっています。