ピギーバック


ピギーバックとは、トラックやトレーラーをそのまま鉄道の貨車に積載して運行する輸送方式です。英語の「おんぶ(肩車)」が語源であり、陸上輸送と鉄道輸送を組み合わせた協調一貫輸送(マルチモーダル輸送)の代表例として知られています。

本方式は、ドライバーが長距離を運転することなく、荷物を載せた車両自体を鉄道で一括して運ぶため、労働環境の改善や長距離ドライバー不足の解消に寄与します。また、船舶に比べて定時性に優れ、CO2排出量を大幅に削減できる点が大きなメリットです。一方で、日本では鉄道の車両限界(トンネルなどの高さ制限)から積載できるトラックのサイズに制約があり、荷役効率やコスト面の問題からかつて一度国内での運行が終了しました。しかし、欧米では広大な国土を背景に、現在も主要な幹線輸送手段として広く機能しています。

働き方改革に伴う長距離ドライバー不足の深刻化や脱炭素化の要請から、本方式の思想を受け継いだモーダルシフトが急加速しています。現代の日本では、トラック丸ごとではなく「トレーラーのシャーシ(車台)」のみを鉄道やフェリーに載せる方式が主流となり、運行管理DXや荷役の自動化技術と融合。省人化とカーボンニュートラルを両立する持続可能な輸送モデルとして再評価されています。

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