野積倉庫とは、倉庫業法で定められた「第四類物品」に該当する、風雨にさらされても品質が変わらない木材や鋼材、自動車、大型コンテナなどを、柵や塀で囲まれた屋外の区画で保管する倉庫のことです。
建物を建てずに土地をそのまま活用するため、初期投資や維持管理コストを大幅に抑えられる点が最大のメリットです。一方で、完全に屋外で保管するため、天候や気温、砂塵などの影響を直接受けるほか、盗難や火災のリスクに対する防犯・防火対策が不可欠です。法令に基づき、周囲を防護する塀や柵の設置、夜間の照明設備や排水設備の整備が義務付けられています。屋内倉庫に比べて広いスペースで大型重機を用いた効率的な荷役ができる一方、悪天候時には作業効率や安全性が低下するデメリットもあります。
労働力不足や環境規制への対応から、野積倉庫でもDXが急進しています。ドローンやAIカメラ、GPSを活用した広大な敷地での屋外在庫の自動棚卸しや、ドライバー不足や働き方改革に対応する荷待ち時間削減のための入出庫自動化が進んでいます。さらに、グリーンロジスティクスの観点から、雨水流出に伴う環境汚染対策や、荷役重機の電動化による脱炭素化の取り組みが必須となっています。