値札付けとは、商品の販売に先立ち、価格やバーコードが記載された値札(タグやラベル)を取り付ける流通加工業務です。主に物流センター等で出荷前に一括して行われ、小売店舗での検品や品出し作業を円滑化する重要な役割を持ちます。
主な作業方法には、衣服などにプラスチック製のピンを「タグガン」と呼ばれる専用器具で取り付ける方法や、粘着性の価格ラベルを商品や外箱に貼り付ける方法があります。物流段階で値札付けを完了させることで、店舗側は入荷後すぐに商品を陳列できるため、店舗オペレーションの効率化や販売機会損失の防止につながるメリットがあります。一方で、多品種少量の現場では仕向け先ごとに異なる値札を正確に管理する必要があり、手作業による貼り間違いや付け忘れといったヒューマンエラーのリスク、それに伴う工数と人件費の発生が課題となっています。
物流の人手不足への対策として、自動貼付機(オートラベラー)の導入や、値札自体をRFID(ICタグ)化するDXが急速に進んでいます。これにより、値札付けと同時に検品・棚卸しを瞬時に完了させる高度な省力化が実現しています。また、脱プラスチックや再生紙の採用など、グリーンロジスティクスに対応した環境配慮型の値札資材の選定や、店舗側での電子棚札(ESL)の普及に伴う値札付け作業自体の削減も業界の新たなトレンドとなっています。