複合一貫輸送とは、単一の運送契約に基づき、船、航空機、鉄道、トラックなど2種類以上の異なる輸送手段を組み合わせ、荷受けから引き渡しまで一貫して行う輸送方式です。一般的には国際複合輸送を指します。
この方式の最大のメリットは、窓口(複合一貫輸送人)が一本化されることで、荷主の手続きや運賃支払いが簡素化され、責任の所在が明確になる点にあります。また、国際標準コンテナの普及により、貨物の詰め替えなしにスムーズな積載転換が可能となり、輸送効率の最大化と破損リスクの低減を実現しています。ルートの組み合わせによってコストや日数の柔軟な調整ができる一方、各輸送機関の接続点でタイムラグが発生するリスクや、紛失・破損が生じた際における責任判定の複雑さといった課題も存在します。
物流2024年問題に伴うトラックドライバー不足や、グリーンロジスティクス(CO2削減)への対応から、鉄道や内航船を活用した国内モーダルシフトとの連携が加速しています。さらに、IoTによるリアルタイムな追跡技術やデジタル運送証券の普及といったDXの進展により、異なる輸送機関をまたぐプロセスが完全可視化され、よりシームレスで強靭なサプライチェーンの構築に貢献しています。