メザニン


メザニンとは、倉庫や工場の高い天井空間を有効活用するために設置される「中2階」や「積層棚(床)」のことです。限られた敷地面積のなかで、保管スペースや作業エリアを階層的に2倍、3倍へと増床することができます。

メザニンは、柱と梁で組まれた鉄骨構造の床であり、既存の倉庫内に新たなフロアを創出する仕組みです。最大のメリットは、新規の倉庫建設や移転を行うことなく、低コストかつ短期間で保管容量を劇的に増やせる点にあります。また、ボルト固定による組立式のものは、事業展開やレイアウト変更に応じて移設や解体が比較的容易です。ただし、設置にあたっては積載荷重の制限に留意する必要があるほか、床面積や構造によっては建築基準法に基づく建築確認申請や、消防法に基づくスプリンクラー等の防災設備の増設義務が生じる点に注意が必要です。

物流のドライバー不足や働き方改革に伴うコスト上昇や拠点集約への対応として、既存倉庫の「空中戦」とも言える空間有効活用が急務となっています。最新のメザニンは、AMR(自律走行搬送ロボット)が走行可能な高強度の床面設計や、垂直搬送機等の自動化設備と連携したDXモデルが主流です。新規開発を抑えて既存アセットを最大化するこの手法は、建設資材高騰への対策や脱炭素(グリーンロジスティクス)の観点からも高く評価されています。


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