リードタイムとは、商品の発注から納品、あるいは生産開始から完成・配送までに要する所要時間のことです。一般的には日数や時間で表され、顧客満足度や物流・製造プロセスの効率性を測る重要指標として用いられます。
リードタイムは工程や業種によって定義が異なります。原材料調達から生産までの「調達・生産リードタイム」、受注から出荷までの「出荷リードタイム」、配送にかかる「輸送リードタイム」などがあり、全工程の総和を「総合リードタイム」と呼びます。この時間を短縮する最大のメリットは、在庫回転率の向上とキャッシュフローの改善、そして顧客満足度の向上です。トヨタ生産方式をはじめとする世界中の製造・物流現場において、リードタイムの極小化は競争力の源泉とされてきました。しかし、過度な短縮は現場の労働負荷を高め、物流コストの増加を招くというデメリットもあるため、全体最適の視点から適切にコントロールすることが重要です。
ドライバーの労働時間規制強化や環境負荷低減の観点から、リードタイムは「単なるスピード重視」から「計画的な適正化」へとシフトしています。AIを用いた高精度な需要予測や、自動化・DXによる倉庫内作業の高速化で無駄な待ち時間を省く一方、輸送においてはモーダルシフトや共同配送を組み合わせ、あえてリードタイムに猶予を持たせることで二酸化炭素排出を抑える「グリーンロジスティクス」との両立が業界のスタンダードとなっています。