LCL(Less than Container Load)貨物とは、海上コンテナ輸送においてコンテナ1個を満たさない小口貨物のことです。別名「CFS貨物」とも呼ばれ、貨物はコンテナフレートステーション(CFS)に集められた後、同じ目的地へ向かう他社の貨物と混載(相積み)されて1つのコンテナにまとめられます。
LCL貨物の最大のメリットは、コンテナ1個分のスペースを必要としない小口の荷物でも、使用した容積や重量(運賃トン)に応じた料金負担のみで安価に海上輸送を利用できる点にあります。一方でデメリットとしては、CFSでの積み込み(バンニング)や荷解き(デバンニング)といった仕分け工程が挟まるため、コンテナを1社で貸し切るFCL貨物と比べてリードタイムが数日長くなる点が挙げられます。また、複数荷主の貨物と同じ空間に混載されるため、他貨物の影響による破損や紛失リスクへの配慮が必要であり、CFSチャージなどの諸費用が発生することも特徴です。
AIを活用した積付けシミュレーションやCFS内の荷役自動化が進んだことで、LCL特有の課題であったリードタイムの遅れや仕分けミスは劇的に改善されています。さらに、ドライバー不足や働き方改革への対応に伴うモーダルシフトの加速や、脱炭素を推進するグリーンロジスティクスの潮流において、コンテナの積載効率を極限まで高めてCO2排出量を抑制する「デジタル混載」としての役割が高まっており、持続可能なサプライチェーン構築に不可欠な輸送手段となっています。