かご車とは、三方または四方を格子状・網状のスチール製フレームで囲み、底部にキャスターを取り付けた運搬台車のことです。「ロールボックスパレット」とも呼ばれ、物流拠点内での保管や移動、トラックへの積込・荷降ろしに広く使用されています。
かご車は、多品種少量の荷物を崩さずに大量かつ安全に運搬できる点が特徴です。不使用時には折りたたんでネスティング(入れ子状に収納)できるため、保管スペースを最小限に抑えられます。メリットとしては、手荷役(バラ積み)に比べて積み降ろし時間を大幅に短縮できることや、荷崩れによる破損を防げることが挙げられます。一方で、傾斜地での逸走・転倒リスクや、手押しによる作業者の肉体的負担、さらには事業者間での回収遅れや紛失が長年の課題となっています。
ドライバー不足や働き方改革への対応に伴うトラックの荷待ち・荷役時間削減に向け、かご車の活用価値はさらに高まっています。最新の物流DXでは、RFIDやGPSタグを装着して位置や滞留を可視化する紛失・紛れ込み防止システムが普及しています。また、人手不足と省力化への対応として、AGV(無人搬送車)やAMR(自律移動ロボット)にかご車を自動牽引させる自動化連携や、脱炭素に貢献する軽量・リサイクル可能な樹脂素材の採用など、グリーンロジスティクスを意識した進化を遂げています。