帰り便


帰り便とは、チャーター便などの往復運行において、目的地(着地)から出発地(発地)へ戻る復路の便を指します。本来は空車になりやすいこの復路に別の荷物を載せて運行することで、輸送効率を最大化する手法です。

トラック輸送において、往路(行き便)の荷物を下ろした後の復路を空車のまま走らせる「空車回送」は、運送会社にとって大きなコストロスとなります。帰り便を有効活用するメリットとして、運送会社は実車率を高めて運賃収入を最大化でき、荷主側は比較的安価な運賃でチャーター便を利用できる点が挙げられます。一方でデメリットや課題としては、往路の遅延や荷役時間の変動が復路のスケジュールに影響を及ぼしやすいこと、また地方から都市部への流動に比べ、都市部から地方への帰り便における荷物(求荷)の確保や需給ミスマッチが起きやすい点があります。

ドライバーの時間外労働規制に伴う輸送力不足の深刻化や、グリーンロジスティクス(脱炭素)の潮流から、帰り便の重要性はかつてないほど高まっています。AIを搭載した求荷求車プラットフォームの普及により、動態管理データと連携した高度なリアルタイムマッチングが実現し、空車回送に伴う無駄なCO2排出と運行コストの大幅な削減が、業界全体の必須課題として推進されています。


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