ジャストインタイム方式


ジャストインタイム(JIT)方式とは、「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ」生産・調達・配送する管理方式です。トヨタ自動車が確立した思想であり、不要な在庫を抱えないことで業務の無駄を徹底的に排除することを目的としています。

この方式は、後工程が前工程へ必要な部品を必要な分だけ引き取りに行く仕組みを基本とし、その情報伝達ツールとして「かんばん」が使われます。最大のメリットは、過剰在庫の削減による保管スペースの節約や、資金効率の向上です。一方で、サプライチェーンが寸断されると生産ラインが即座にストップするリスクがあります。また、厳格な納品時間と多頻度小口配送を前提とするため、輸送を担う配送側への負担が大きく、渋滞や遅延に対する柔軟な管理体制が求められます。

物流2024年問題に伴うドライバー不足や環境配慮(脱炭素)の観点から、従来の多頻度小口配送によるJITは変革を迫られています。トラック積載率の向上やCO2削減に向け、AIによる高度な需要予測や共同配送を組み合わせた「持続可能なJIT」へのシフトが進行中です。さらに、RFIDやIoT技術を活用した在庫・動態データの可視化により、配送回数を抑制しながらも欠品を防ぐ、強靭な物流網が構築されています。

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