JTRN(ジェイトラン)は、日本物流団体連合会が策定した、物流事業者や荷主間で運行・配送依頼などのデータを電子取引するための国内統一の物流EDI(電子データ交換)標準規格です。
JTRNは、異なる業界や企業間で発生する配送伝票や運送指示などの物流データを統一されたフォーマットで処理するために開発されました。これにより、個別企業ごとに異なるシステムを開発・維持するコストや手間が大幅に削減され、データの一元管理や複数端末の集約化が可能となります。一方で、1990年代に策定された標準であるため、従来のレガシーな通信手順に依存する側面があり、導入にかかる初期費用や、高度なリアルタイム処理への対応に一部課題がある点がデメリットとされてきました。
ISDN回線の廃止やドライバー不足・働き方改革への対応に伴う物流DXの加速により、従来のJTRNはインターネットやAPI連携をベースとした次世代規格へと移行が進んでいます。フィジカルインターネットの実現や共同配送に向けた「物流データ連携基盤」との統合も進んでおり、トラックの積載率向上によるCO2削減(グリーンロジスティクス)など、現代の持続可能な物流を支えるデータ連携の基礎となっています。