実重量とは、梱包資材を含めた貨物そのものの実際の重さのことです。トラックの最大積載量超過(過積載)を防ぐための安全基準となるほか、航空や海上、陸上輸送における運賃計算の基礎として広く用いられます。
実重量は、車両全体の総重量から車両自体の重さ(自重)を差し引くことで算出されます。物流実務においては、貨物の外寸から計算する「容積重量」と対比して用いられ、これら2つのうち重い方が「運賃請求重量(チャージャブルウェイト)」として実際の運賃計算に採用されます。実重量を正確に把握することは、過積載を防止して運行の安全と法令遵守を徹底できるメリットがあります。一方で、綿やプラスチック製品のように「軽くてかさばる貨物」の場合、実重量のみで運賃を計算すると、輸送スペースを占有する割に運賃が低くなり物流事業者の採算が合わなくなるため、容積重量との比較による適正な運賃設定が行われています。
ドライバー不足や働き方改革への対応に伴う積載効率の極大化や、グリーンロジスティクスにおけるCO2排出量の可視化に伴い、実重量のデータ化は不可欠となっています。先進的な物流現場では、荷物のサイズと実重量をコンベア上で瞬時に自動測定する「3D採寸計量器」などのDXデバイスが普及しています。これにより、手作業による測定ミスを排除し、荷役の自動化や配車計画システムとの連携、さらには正確なカーボンフットプリントの自動算出がリアルタイムで行われています。