内陸倉庫とは、港湾部や臨海部ではなく、高速道路のインターチェンジ周辺などの内陸部に立地する倉庫の総称です。消費地へのアクセスや陸上輸送の利便性に優れ、国内物流の重要なハブとして機能します。
主な役割は、生産地から届く貨物や港湾から陸送された輸出入貨物を一時保管し、大消費地へ効率的に配送することです。メリットとして、高速道路網を活用した配送リードタイムの短縮や、津波・塩害といった沿岸部特有の自然災害リスクを回避できる高いBCP(事業継続計画)性能が挙げられます。また、広大な敷地を確保しやすいため、大型の物流センターを構築するのに適しています。一方で、港湾からコンテナを搬入する際には、一定のドレージ(陸上輸送)コストと時間がかかる点がデメリットとなります。
ドライバーの労働時間規制にともなう「ドライバー不足や働き方改革への対応」の解決策として、内陸倉庫は長距離輸送を分断する中継拠点の役割を担い、重要性がさらに高まっています。省人化に向けて庫内では自動搬送ロボット(AGV/AMR)などのDXが急速に進むほか、太陽光パネルの設置など脱炭素に対応するグリーンロジスティクスの牽引役としても進化しています。