概要
宅配ボックスとは、受取人が不在の際にも荷物を非対面・非接触で安全に受け取れるロッカー型の設備です。ネット通販の急速な普及やライフスタイルの多様化に伴い、戸建てや集合住宅への導入が標準化しています。
詳細説明
配達員がボックスに荷物を納入して施錠し、受取人が暗証番号や物理キー、スマートフォンの専用アプリ等を用いて開錠・受領する仕組みです。受取人にとっては、不在時や入浴中・Web会議中などであっても時間を気にせず荷物を受け取れる利便性があり、配送業者にとっては再配達の手間を省いて配達効率を最大化できるという双方に大きなメリットがあります。一方で、サイズ超過や冷蔵・冷凍が必要な荷物、セキュリティ上の理由から書留郵便物などは原則受け取れないという制限があります。また、集合住宅ではボックスの満杯時に利用できないことや、導入・維持コストが課題となる場合もあります。
ドライバー不足や労働時間規制に伴う「2024年問題」の本格化を経て、再配達削減の切り札として国による設置補助金なども手厚く整備されています。現在では、IoTやAI技術を駆使したスマート宅配ボックスが主流となり、スマホでの空き状況確認、ワンタイムパスコードによる防犯性向上、さらには発送や返品手続きの自動化といったDXが加速しています。また、輸送効率化によるCO2排出削減を目指す「グリーンロジスティクス」の観点から、駅や公共スペースへの共同設置型シェアリングロッカーの展開も急速に進んでいます。