HHT(ハンド・ヘルド・ターミナル)とは、片手で持ち運びができるデータ通信機能付きの携帯型端末(ハンディターミナル)のことです。バーコードなどをスキャンし、現場での入出荷や検品、棚卸し作業をリアルタイムで効率化・高精度化する役割を持ちます。
仕組みとしては、内蔵のスキャナーでバーコードやQRコードを読み取り、Wi-Fiやモバイル回線を介してWMS(倉庫管理システム)などの基幹システムとデータを同期します。導入のメリットは、手作業での転記ミスや確認漏れを防ぎ、作業の標準化と劇的なスピード向上を実現できる点です。一方のデメリットには、端末の導入・維持コストがかかることや、バッテリー劣化への対応、紛失時のセキュリティリスクなどが挙げられます。近年は頑丈な専用端末に加え、スマホ型端末の導入も増えています。
労働力不足への対抗策としてHHTは現場DXの中核に進化しています。Android OSの搭載による操作性向上、AIによる複数コードの超高速一括読み取り、音声認識を組み合わせたハンズフリー作業などが定着しました。また、完全ペーパーレス化によるグリーンロジスティクスの推進や、既存スマートフォンの業務端末化による資源保護など、環境負荷とコストの双方を削減するアプローチも求められています。