ハンドリフターとは、油圧の手動または電動でフォークを昇降させ、手押しで走行する小型の荷役機器です。パレット荷物を持ち上げて棚への格納やトラックへの積み降ろしを、限られたスペースで効率的に行うことができます。
フォークを数センチしか浮かせないハンドパレットトラックとは異なり、ハンドリフターはマストを搭載しているため、高所への昇降・格納作業が可能です。最大積載量は機種により異なり、1000kg(1トン)程度まで対応する製品もあります。フォークリフト免許が不要で、導入コストを抑えながら狭小な倉庫や店舗のバックヤードでも容易に運用できる点が大きなメリットです。一方で、移動は人力に依存するため、重い荷物の長距離搬送や傾斜地での作業は作業者の肉体的負担が大きく、転倒などの安全リスクを伴うデメリットもあります。この課題を解決するため、近年は昇降だけでなく走行の一部を電気で補助する、電動アシスト機能を備えたモデルが普及しています。
労働力不足や高齢化が深刻化する中、作業負荷の軽減が急務となっています。これに対し、リチウムイオン電池を採用した軽量・安価な電動駆動式のハンドリフターが台頭し、力のない作業員でも安全に扱える環境が整いつつあります。また、脱炭素(グリーンロジスティクス)の観点からも、クリーンかつフォークリフトに比べて省電力な荷役手段として、現場の省力化とDXを支えています。