「はい」とは、倉庫や屋外の保管場所において、規則正しく整然と積み重ねられた荷物の集団を指します。この荷を積み上げる作業を「はい付け」、取り崩す作業を「はい崩し」、別の場所に積み替える作業を「はい替え」と呼びます。
これは物流における伝統的な保管手法であり、限られた容積を有効活用するために不可欠な技術です。規則正しく積み上げることで、保管効率の最大化、荷崩れや貨物の破損防止、在庫数量の迅速な把握といったメリットが得られます。一方で、手作業による積み上げ・取り崩しは足場が不安定な高所での重労働となり、落下や荷崩れによる労働災害のリスクを伴います。そのため、労働安全衛生法では高さ2メートル以上の「はい」における作業において、専門知識を持つ「はい作業主任者」の選任を義務付け、安全な作業環境の維持を求めています。
物流における働き方改革への対応に伴う労働力不足や安全衛生への意識高まりから、この「はい作業」の自動化・DXが急速に進んでいます。最先端のAIを搭載した自動フォークリフト(AGF)やパレタイジングロボット、自動倉庫システム(AS/RS)の導入により、危険な高所作業や重労働からの脱却が進んでいます。さらに、3Dカメラやセンサーを用いて「はい」の形状や傾きをリアルタイムで監視し、荷崩れリスクを未然に検知・警告するスマートな安全管理ソリューションも現場への実装が進んでいます。