フューエル・サーチャージ


フューエル・サーチャージとは、燃料価格の急激な変動に伴うコスト増減を、基本運賃とは別建てで回収・調整する割増料金のことです。一般に「燃油特別付加運賃」とも呼ばれ、航空や海運に加え、近年は国内の陸上輸送でも普及が進んでいます。

この制度は、原油価格の変動リスクを運送事業者と荷主で適切に分担し、輸送サービスの持続性を担保する役割を持ちます。基準燃料価格からの差分を指数化して自動的に運賃に加算・減算する仕組みです。運送事業者にとっては、燃料高騰による突発的な経営圧迫を回避できるメリットがある一方、荷主側にとっては物流予算の緊縮やコスト変動予測の難易度が上がるデメリットがあります。従来は国際間輸送が主流でしたが、日本国内のトラック輸送においても、適正な運賃転嫁を促す法制度やガイドラインの整備により、導入が本格化しています。

運行データや燃料価格の推移をシステムで連携し、サーチャージを自動計算・請求するDX化が浸透しています。また、グリーンロジスティクスの進展に伴い、SAF(持続可能な航空燃料)や電動車(EV)等の導入コストを補填する「環境サーチャージ」の議論も活発化しており、燃料高騰対策に留まらない、カーボンニュートラル実現に向けた新たなコスト負担の枠組みとしても注目されています。

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