フラットラックコンテナ


フラットラックコンテナとは、天井と側面がなく、前後(妻壁)または床板のみで構成された海上輸送用コンテナです。一般的なコンテナに収まらない重機やプラント設備、鋼材などの大型・重量物を輸送する際に利用されます。

このコンテナは、左右や上方から直接荷役ができるため、クレーン等での積み込みが容易な点がメリットです。積載貨物がコンテナ規格内に収まる場合は「イン・ゲージ」と呼ばれますが、高さを超える「オーバーハイト(OH)」や、幅を超える「オーバーウィズ(OW)」などの規格外貨物(OOG)を積載する際は、周囲に他のコンテナを積めなくなるデッドスペース(ボイドスペース)が発生するため、割高なスペース運賃が必要となります。また、妻壁が折りたためるタイプは、空コンテナ時に複数段に重ねて効率的に一括返送できる利便性も備えています。

物流の2024年問題に伴う海上・鉄道へのモーダルシフトの進展や、港湾DXによる積付計画の自動化に伴い、本コンテナの重要性はさらに高まっています。最新の物流現場では、3Dスキャナーによる貨物の自動計測とAIによるボイドスペースの瞬時算出が実用化され、積載設計が高度化しています。また、空コンテナを折り畳んで回収する輸送効率化は、CO2削減を目指すグリーンロジスティクスとしても高く評価されています。

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