絵符(えふ)とは、荷物の配送先や取り扱い方法などの物流指示を視覚的に伝えるために、荷物や外箱に取り付ける荷札やシールの総称です。送り状や「取扱注意」などのケアマーク、バーコードなど、現場作業を円滑にする情報が記載されています。
絵符の主な役割は、言語の壁や熟練度を問わず、誰もが直感的に荷物の情報や扱い方を理解できるようにすることです。例えば「天地無用」や「水濡れ防止」などのマークは、破損トラブルを防ぐ重要な絵符です。メリットとして、誤配送や荷役事故の削減、作業スピードの向上が挙げられ、外国人労働者が増える現場でも標準化されたオペレーションを可能にします。一方で、荷物一つひとつに貼付・装着する手間とコストがかかる点や、雨濡れ等で剥がれると情報が読み取れなくなるデメリットもあります。かつては手書きや印刷された紙の荷札が主流でしたが、現代では二次元コードなどと連動したシステム管理用のラベルが一般化しています。
人手不足が深刻化する中で、絵符はRFIDタグを内蔵した「スマート荷札」や、画像認識AIがケアマークを自動判別して仕分けを行うロボットシステムへと進化を遂げています。ドライバー不足や働き方改革への対応による作業時間短縮に大きく貢献する一方、環境配慮(グリーンロジスティクス)の観点から、台紙をなくした「剥離紙レスラベル」やバイオマス素材を用いたエコな絵符の導入も急速に進んでいます。