概要
EC物流とは、電子商取引(EC)に伴う商品の保管、検品、梱包、出荷、配送、さらには返品対応までの一連のプロセスを指します。インターネット通販の普及に伴い、ECサイトの受注データと倉庫をリアルタイムに連動させる高度なシステム構築が不可欠となっています。
詳細説明
EC物流の最大の特徴は、企業間物流と異なり「多品種小ロット」かつ「個人宛て」の配送が基本となる点です。メリットとしては、倉庫管理システム(WMS)とのデータ連携により、迅速な出荷やリアルタイムな在庫管理、誤出荷の防止が実現できる点が挙げられます。しかし一方で、セール期などの出荷波動による急激な作業負荷の変動や、購入者都合による返品対応(リバースロジスティクス)の手間、さらに配送料金の上昇に伴うコスト抑制が大きな課題です。これらを解決するため、多くのEC事業者が自社発送から、専門的なノウハウを持つ3PL(物流アウトソーシング)サービスへ業務を委託する動きが定着しています。
EC物流は「2024年問題」に端を発するトラックドライバー不足に対し、最先端のDXと自動化で対抗しています。倉庫内ではAGV(無人搬送車)や自動梱包機が標準化され、配送面では「置き配」のルール化や、他社との共同配送による積載率向上が進んでいます。さらに、EV(電気自動車)の導入や梱包資材の脱プラスチック化など、環境に配慮したグリーンロジスティクスへの対応が、消費者に選ばれるECブランドの必須要件となっています。