ダンネージとは、輸送や保管の際に貨物の損傷、荷崩れ、水濡れなどを防ぐために使用される「荷敷き」や「緩衝材(隙間埋め材)」の総称です。トラックやコンテナ内での貨物同士の接触を防ぎ、安定した輸送品質を確保する重要な役割を持ちます。
素材には木材、プラスチック、段ボール、空気を入れて膨らませるエアバッグなどが用いられ、用途に応じて使い分けられます。主な仕組みは、輸送機器の床面に敷いて湿気や結露から貨物を守る(防湿)ことや、貨物間の隙間を埋めて移動や転倒を防ぐ(固縛)ことです。メリットとして荷崩れ事故の防止や輸送効率の向上が挙げられますが、一方で、手作業による設置・回収の手間や、木製ダンネージにおける海外輸出時の植物検疫(燻蒸処理)の手間、使用後の廃棄コストなどが課題となります。
グリーンロジスティクスの進展に伴い、使い捨て資材から再利用可能なスマートダンネージや生分解性プラスチックへの移行が進んでいます。また、「2024年問題」を受けた荷役作業の効率化とトラック積載率向上の要請から、短時間で設置できる軽量なエアバッグの普及や、輸送中の衝撃や温度変化をリアルタイムで検知・記録するIoTセンサー内蔵型ダンネージの導入など、物流DXと融合した高度な進化を遂げています。