概要
複両面段ボールとは、表裏のライナの間に2つの中しんと中ライナを挟み込んだ5層構造の段ボールのことです。ダブルフルートとも呼ばれ、極めて高い緩衝性と強度を持つことから、重量物や輸出貨物、精密機器の梱包に欠かせない資材です。
詳細説明
構造的には、厚みの異なる2種類の中しん(一般的に5mmのAフルートと3mmのBフルート)を貼り合わせることで、約8mmの厚みを持たせています。最大のメリットは、一般的な両面段ボールを遥かに凌ぐ耐荷重性と耐衝撃性を備えている点です。木箱に代わる軽量な梱包資材として機能し、輸送コストの削減や廃棄時の利便性を向上させます。一方でデメリットとしては、資材自体が厚く重いため保管スペースを広く占有することや、硬さゆえに組み立てや折り曲げなどの加工に一定の力を要することが挙げられます。
脱プラスチックを軸としたグリーンロジスティクスが加速しており、プラスチック製緩衝材を削減できる高強度な複両面段ボールの重要性が再認識されています。また、深刻なトラックドライバー不足に対応するための「荷崩れ防止」や「パレット積み付け時の多段積み」を支える超強化資材としても活躍しています。さらに、物流DXの推進に伴う自動梱包ロボットの導入現場においても、吸引ミスや潰れが起きにくい強靭な物理特性が、自動化ラインの安定稼働に貢献しています。