ドーリーとは、貨物やパレット、コンテナなどを載せて移動させるための車輪付き台車です。倉庫内の小口搬送用から、空港での航空コンテナ牽引用、さらには大型トレーラーを連結するドーリー台車まで、規模や用途に応じて多様な物流シーンで活躍しています。
一般的な手押し台車と異なり、ハンドル(取っ手)がないフラットな形状が多く、積載スペースを極限まで有効活用できる点が特徴です。複数台を連結して一度に大量の貨物を効率的に搬送できるメリットがあり、倉庫でのピッキングから店舗への納品、航空貨物のグランドハンドリングまで広く採用されています。荷物を載せたままトラックに積み込めるため、荷役時間を大幅に短縮し、ドライバーの労働負荷を軽減できる点も大きな強みです。一方で、傾斜地での自然走行や転倒を防ぐためのストッパー管理など、運用上の安全対策が必要となります。近年は耐久性と軽量性を両立したプラスチック製やアルミ製の製品が主流です。
労働力不足や「2024年問題」への対応策として、ドーリーは物流自動化(DX)の重要なインターフェースとなっています。具体的には、AGV(無人搬送車)やAMR(自律移動ロボット)がドーリーの下部に潜り込んで潜り込み式で牽引・搬送する自動化システムが普及しています。また、脱炭素(グリーンロジスティクス)の観点から、軽量かつリサイクル性の高い素材の採用が進むほか、ダブル連結トラックによるモーダルシフトや一括大量輸送を支える連結技術としても進化を続けています。