概要
デジタルピッキングとは、商品の保管棚に設置されたデジタル表示器の光や数量指示に従って、目的の商品を正確に抜き出す作業支援システムです。伝票不要で初心者でも直感的に作業できることが大きな特徴です。
詳細説明
表示器の指示通りに作業するだけで、誰でも「迷わず、探さず、間違えずに」作業を行える仕組みです。本来、取り出し作業を指す「DPS(デジタル・ピッキング・システム)」と、仕分け作業を指す「DAS(デジタル・アソーティング・システム)」に大別されますが、総称してデジタルピッキングと呼ばれることもあります。導入メリットとしては、紙のリストが不要になることで作業が大幅に高速化し、誤出荷の削減や新人スタッフの教育コスト最小化が図れる点が挙げられます。一方、デメリットとしては、棚ごとに表示器を設置・配線するための初期投資が必要な点や、在庫の配置変更(レイアウト変更)時に手間とコストが発生する点が挙げられます。
物流の「2024年問題」に伴う深刻な労働力不足への対策として、本システムの重要性はさらに高まっています。近年は配線不要な無線式表示器やプロジェクションマッピング技術の導入が進み、AMR(自律走行搬送ロボット)と連携した協調型システムへと進化しています。ペーパーレスによる環境負荷低減にも貢献し、物流DXの現場を支える基盤技術となっています。