DDU


概要
DDU(Delivered Duty Unpaid)とは、インコタームズ2000まで規定されていた「仕向地持ち込み渡し・関税未払」条件のことです。指定目的地までの輸送費用とリスクを売主が負担し、輸入通関と関税の支払いは買主が負担する取引条件を指します。

詳細説明
DDUでは、売主が輸出地から輸入地の指定場所までの全輸送を手配・負担するため、買主側は輸入手続と関税・消費税等の支払いに専念できるメリットがありました。一方で、コンテナ船のターミナルハンドリングチャージ(THC)などの細かな費用負担の境界線が曖昧で、契約当事者間でのトラブルが多発するというデメリットもありました。この不透明さを解消するため、2010年のインコタームズ改定時にDDUは廃止され、実質的な後継としてDAP(仕向地持込渡し)などが新設されました。現在ではDDUに代わり、DAPにおいて「関税は買主負担」と明確に合意する形が標準となっています。

グローバル物流においては、サプライチェーンの強靭化とDXによる可視化が不可欠です。インコタームズ2020への完全移行が定着した現在でも、一部で慣習的にDDUという表記が使われることがありますが、デジタルプラットフォーム上でのスマートコントラクトや、脱炭素に向けた二酸化炭素排出量の正確な割り振りを行う上では、現行ルール(DAP等)に基づき、費用とリスク、排出責任の分岐点を厳密に定義し直すことが強く求められています。

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