CP(Charter Party)とは「傭船契約(書)」のことで、荷主や運送人が船主から船舶の全部または一部を借り切る際に交わす合意契約です。一定の航路を対象とする「航海傭船」や、一定期間借りる「定期傭船」などの形態があります。
CPは、一度に大量の貨物を運ぶ不定期船輸送において不可欠な契約です。メリットは、自社の計画に合わせて航路やスケジュールを柔軟に設計でき、輸送スペースを確実に確保できる点にあります。一方で、海運市況(傭船料)の変動リスクを直接受ける点や、燃料費の負担、港湾での荷役遅延に伴う滞船料(デマレージ)の発生など、煩雑な責任・費用負担の取り決めが必要になる点がデメリットです。契約書には、運賃や期間だけでなく、荷役条件や免責事項が細かく規定されており、国際貿易における相互の利害関係を調整する極めて重要な役割を担っています。
海運業界では、脱炭素化に向けた環境規制への対応として、CP内にCO2排出削減義務や炭素税(EU ETS等)のコスト負担、減速航行(エコスピード)の許容などを明記する「グリーン条項」の導入が標準化しています。また、契約プロセスのDXも急進しており、ブロックチェーン技術を活用した電子傭船契約(e-CP)の普及により、契約締結の迅速化や改ざん防止が実現され、市況変動に即応できる機動的な物流構築に貢献しています。