クーリエサービスとは、航空便を利用して海外へ書類や小口貨物を迅速に届ける民間の国際宅配便サービスです。独自の輸送網を活用し、集荷から通関、現地での配達までを一貫して高速で行う「ドア・ツー・ドア」の仕組みが特徴です。
クーリエサービスは、DHLやFedExなどに代表されるインテグレーターが、自社の航空機や車両、通関拠点を駆使して提供します。最大のメリットは、簡易通関などを活用した圧倒的な配送スピードと、一元管理によるリアルタイムな追跡性、そして煩雑な通関手続きを委託できる利便性にあります。一方でデメリットは、重量や容積が大きい貨物の場合、フォワーダーを利用する一般的な航空貨物輸送と比較してコストが割高になる点です。そのため、緊急性の高いビジネス書類や試作品、高付加価値な電子部品、小口の越境EC商品などの輸送において、サプライチェーンの迅速化を支える不可欠なインフラとなっています。
世界的な越境ECの拡大を背景に、AIやOCR技術を活用した税関申告の完全自動化が進み、さらなるリードタイム短縮が実現しています。また、温室効果ガス排出削減への要請が高まるなか、持続可能な航空燃料(SAF)の積極的な導入や、ラストワンマイルにおけるEV車両の配備など、グリーンロジスティクスに対応したエコな配送プランの選択肢が標準化し、企業のESG対応を支える要素としても重視されています。