概要
段ボールとは、波状に成形した「中しん」に平らな「ライナー」を貼り合わせた多層構造の板状紙製品、およびそれで作られた包装資材です。軽量でありながら高い強度と緩衝性を持ち、世界の物流を支える代表的な梱包資材です。
詳細説明
段ボールは、貼り合わせる構造によって片面、両面、複両面、複々両面の4種類に分類されます。中しんが形成する三角形のトラス構造により、軽量でありながら優れた耐荷重性と耐衝撃性を発揮し、輸送中の内容物を安全に保護します。メリットは、安価で大量生産が可能であり、使用後はほぼ100%リサイクル可能な極めて優れた環境性能を持つ点です。一方、デメリットとしては湿気や水濡れに弱く、保管や輸送の環境によっては強度が低下しやすい点が挙げられます。近年はこれらを克服するため、撥水加工や高強度を誇る特殊な段ボールも開発されています。
物流DXに伴う自動梱包機の普及に対応し、機械適性の高い規格化された段ボールの導入が進んでいます。また、2024年問題に起因する積載率向上や作業負荷軽減に向け、パレットへの積載効率を極限まで高めるサイズ設計が急務となっています。さらに、脱プラスチックやカーボンニュートラルへの対応として、高い回収率を誇る段ボールはグリーンロジスティクスを推進する主役資材として再評価されています。