コンジェスチョンサーチャージ(港湾混雑割増金)とは、目的地の港湾が混雑し、船舶の入港や荷役に大幅な遅延が生じた際、船社が荷主に対して課す追加の割増料金のことです。
この料金は、港湾の処理能力不足やストライキ、悪天候などによって船が沖合で待機を余儀なくされた際、船社が被る燃料費や船腹の稼働ロスなどの追加コストを補填する目的で徴収されます。荷主にとっては、物流コストの突発的な上昇や計画の狂いという大きなデメリットが生じます。一方で、船社にとっては航路の維持に不可欠な措置です。通常、混雑が解消されれば適用は解除されますが、事前の予測が難しく、サプライチェーン全体のコストを圧迫する要因となります。
港湾DXやAIによるバース予約、ターミナル自動化の進展により混雑緩和が図られている一方、地政学的リスクや異常気象による局所的な港湾混雑と本割増金の適用は依然として無視できません。さらに、環境規制強化に伴うジャストインタイム入港の推奨や、国内のドライバー不足や働き方改革への対応を背景としたトラック待機時間削減の要請から、荷主にはリアルタイムな動静把握と代替ルートの迅速な選定が強く求められています。