営業倉庫


営業倉庫とは、他人の物品を保管して保管料を得る「倉庫業」を営むために、倉庫業法に基づき国土交通大臣の登録を受けた倉庫のことです。自社製品のみを保管する自家用倉庫とは異なり、厳しい防火・防災基準や防犯・防水設備などの施設基準をクリアした、社会的信用性の高い保管施設を指します。

営業倉庫は、幅広い貨物を取り扱う「普通倉庫」(一類〜三類、野積、危険品倉庫等)、冷凍食品や水産物を10度以下で保管する「冷蔵倉庫」、原木などを保管する「水面倉庫」の3つに大別されます。荷主側の最大のメリットは、倉庫の建設・維持に伴う固定費を保管量に応じた変動費に変換できる点にあります。また、プロによる厳格な品質・セキュリティ管理や、万が一の際の火災・盗難保険といった高い安全性も担保されます。商品取引の決済に用いる「倉庫証券」を発行できるのも営業倉庫ならではの役割です。一方で、繁忙期における保管スペースの確保や、自社専用の特異なオペレーションへの対応に制約が生じやすい側面もあります。

営業倉庫はドライバー不足や働き方改革に伴う輸送力不足に対応するため、中継輸送や共同配送のハブ拠点として極めて重要な役割を担っています。倉庫内では自動倉庫システム(AS/RS)やAI搭載の搬送ロボット(AGV/AMR)の導入といったDX・自動化が急ピッチで進み、少子高齢化による人手不足を克服しています。さらに、冷蔵倉庫のノンフロン化や太陽光パネルの設置など、脱炭素化(グリーンロジスティクス)を推進するGX推進拠点としての役割も強く求められています。

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