3類倉庫とは、倉庫業法に規定された普通倉庫の一種で、防火・防水・防湿・防鼠などの設備基準が適用除外されている倉庫です。温湿度変化の影響を受けにくく、虫獣害の恐れがない堅牢な物品の保管に適しています。
3類倉庫の最大のメリットは、高度な機能設備を必要としないため、建設コストや賃料などの維持費を低く抑えられる点にあります。主な保管物品は、ガラス類、陶磁器、アルミインゴット、原木、鉄骨材など、水濡れや乾燥、害獣によって変質しにくい産業資材や原材料が中心です。一方で、防水や防湿、防鼠の対策が義務付けられていないため、食品や繊維製品、精密機械といった環境変化に敏感な貨物の保管には適さないというデメリットがあります。荷主企業は、自社商品の特性を正しく見極め、適切な倉庫区分を選択することが、物流コスト最適化において極めて重要です。
ドライバー不足や働き方改革に伴う輸送力不足に対応するため、安価な中継・一時保管拠点として3類倉庫の価値が再評価されています。また、ドローンやRFIDを用いた棚卸しの自動化など、ローテクな倉庫へのDX導入も活発です。さらに、脱炭素化を推進するグリーンロジスティクスの観点から、広い屋根スペースを活用した太陽光発電投資の対象としても注目を集めています。