チャーター便(貸切便)とは、トラックや航空機などの輸送車両を一台丸ごと貸し切って荷物を運ぶ輸送手法です。他社の荷物と混載せず、指定された発着地へ直行するため、大口貨物や高価値な荷物の輸送に最適です。
荷主のニーズに合わせて運行ルートや発着日時を柔軟に設計できる点が最大のメリットです。複数拠点を経由する積み替え作業が発生しないため、破損や紛失、誤配送のリスクが極めて低く、精密機器や高額品、イベント資材などを安全かつ迅速に運ぶことができます。一方で、車両一台分の運賃を固定で負担するため、積載率が低い(荷物が少ない)場合には、他社とスペースを共有する混載便(路線便)に比べて個あたりの輸送単価が割高になるデメリットがあります。車両は、軽貨物から2トン、4トン、10トン超の大型トラックまで、荷物の量や性質に応じて最適な車種が手配されます。また、航空チャーター便は、特定顧客の需要に合わせて日時や目的地を個別に決定して運航する臨時便を指します。
ドライバーの時間外労働規制強化に伴うリソース不足や、グリーンロジスティクスへの対応から、チャーター便の運用効率化が急務となっています。特に、片道運行による「空車回送(帰り荷がない状態)」はCO2排出とコストの両面で課題視されており、DXを活用した「求荷求車プラットフォーム」によるリアルタイムな往復マッチングや、共同配送とのハイブリッド運用が急速に進んでいます。