カーフェリーとは、トラックや乗用車などの自動車を自走させて積載し、旅客や貨物とともに運ぶ船舶(自動車航送船)のことです。法令上、旅客定員13名以上の「旅客フェリー」と、12名以下の「貨物フェリー」の2種類に分類されます。
トラック等の車両をそのまま船内に乗り入れさせて輸送できるため、荷役の手間を省き、荷崩れのリスクを抑えながら迅速に移動できる点が最大の特徴です。長距離輸送において、ドライバーが乗船中に法定休息を取れるため、過労運転の防止や拘束時間の短縮に貢献します。近年は、ドライバーを乗せずにトレーラーのシャーシ(台車)部分だけを船に載せて運ぶ「無人シャーシ航送」も普及し、陸上輸送の省力化に寄与しています。一方で、天候悪化による運行の遅延や運休のリスク、各港での積載枠の制限といった課題も存在します。
ドライバー不足や労働時間規制強化への対応として、カーフェリーを活用したモーダルシフトが急加速しています。脱炭素(グリーンロジスティクス)の観点からもCO2排出量が少ない輸送手段として再評価され、LNG燃料船への転換が進んでいます。さらに、港湾予約システムのDX化や荷役プロセスの自動化により、ターミナルでの待ち時間削減と輸送効率の極大化が図られています。