キャブオーバー


キャブオーバーとは、運転席(キャビン)がエンジンルームの真上に配置された車両形状のことです。ボンネットが前方に突出していない平頭型の形状を指し、日本のトラック市場における主流なボディタイプとなっています。

この形状は、車両制限令などの規制下において、全長に対する荷台の長さを最大限に確保できる点が最大のメリットです。一度に多くの荷物を運ぶ日本の物流現場において、極めて高い積載効率を実現します。また、運転席の位置が高く視界が広いことや、ボンネットがないため車両感覚を掴みやすく、狭い日本の道路でも小回りが利くという利点があります。乗用車(ミニバン等)では衝突安全性への配慮からフロントエンジン型への移行が進みましたが、物流用トラックにおいては、この圧倒的なスペース効率の高さから、現在もなおキャブオーバー型が主流として活躍し続けています。

物流におけるドライバー不足や働き方改革への対応を契機とした輸送効率化の徹底が進む中、1運行あたりの積載量を極大化できるキャブオーバーの価値はさらに高まっています。EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)へのシフトといったグリーンロジスティクスへの対応に加え、自動運転技術や先進運転支援システム(ADAS)の高度化により、従来の課題であった衝突安全性や乗り心地も大幅に改善され、次世代の持続可能な輸送を支える車両として進化を遂げています。


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