物流二法


概要
物流二法とは、1990年に施行された「貨物自動車運送事業法」と「貨物利用運送事業法(旧・貨物運送取扱事業法)」の総称です。市場競争の活性化と物流サービスの多様化を目指し、参入規制の大幅な緩和を行いました。

詳細説明
本法の導入により、運送事業は従来の免許制から許可制へ、運賃は認可制から届出制へと移行しました。これにより新規参入が急増し、宅配便の急速な普及やサービス水準の向上、物流コストの削減といった大きなメリットが生まれました。しかし、急激な事業者数の増加は過酷な価格競争を引き起こしました。これが多重下請け構造を定着させ、トラックドライバーの長時間労働や低賃金化という深刻なデメリットをもたらす要因ともなりました。現在、これら参入緩和が生んだ構造的弊害の克服が業界全体の急務となっています。

物流二法は「2024年問題」の本格化やグリーンロジスティクスの要請を受け、適正取引の推進や労働環境改善を目的とした法改正を重ねています。DXやAIを活用した運行効率化、荷主への働きかけ強化、多重下請けの是正などを通じ、従来の規制緩和から「持続可能なホワイト物流」を担保するための実効的な法枠組みへと役割を変えており、現代の物流戦略を支える最重要法規となっています。

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