バルクカーゴとは、穀物、鉱石、原油など、個別の包装や容器に入れず、そのまま船や貨車等の荷台に直接積み込んで輸送する「バラ積み貨物」のことです。大量輸送によるコスト削減に優れ、主に専用船などで運ばれます。
バルクカーゴは大きく3つに分類されます。鉄鉱石や石炭、穀物などの乾燥した粉粒体である「ドライ・バルク」、原油や液化天然ガス、化学薬品などの液体「リキッド・バルク」、そしてコンテナに収まらない長尺物や大型機械などを個別に梱包して運ぶ「ブレイク・バルク」です。
メリットは、個別の梱包作業が不要で、専用の荷役設備を使用することで一度に超大量の輸送ができるため、輸送単価を極限まで下げられる点にあります。一方で、天候の影響を受けやすく、荷卸し時の粉塵や漏洩への対策が必要となる点や、港湾側にサイロやタンクなどの大規模な専用インフラが不可欠である点がデメリットです。
脱炭素化(グリーンロジスティクス)の流れから、石炭などの輸送が減少する一方、バイオマス燃料やアンモニアといった次世代エネルギーのバルク輸送が急増しています。また、港湾における深刻な労働力不足への対応として、AIやIoTを活用した自動荷役システムや、配船計画のDXによる運航効率化が進んでおり、バルク船自体のクリーン燃料化も急速に進行しています。